2023/6/14に消費者物価指数(総合・コア)が発表されました。
目次
消費者物価指数(CPI)とは?
消費者物価指数(CPI)は労働省が毎月発表しており、消費者が購入する商品とサービスの価格変動を測定する。
https://jp.investing.com/economic-calendar/cpi-733
米国における購買傾向の変動およびインフレを測定する重要な手段であり、金融政策を決定する上で参考にする重要指標である。
予想より高い結果となれば米ドルにとって買い材料とされるが、予想より低い場合は米ドルにとって売り材料と解釈される。
特に、コア消費者物価指数(以降CPI)は以下のように説明がされるよ!
コア消費者物価指数(CPI)は、食料品やエネルギーを除いた商品とサービスの価格変動を測定する指標である。
https://jp.investing.com/economic-calendar/core-cpi-56
CPIは消費者の視点から価格変動を測定する。
同指数は米国における購買傾向およびインフレの変動を測定する重要な手段であり、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で、注目している指標でもある。
同じく注目しているPPIは生産者目線のインフレ指標だけど
CPIは消費者目線でのインフレ指標だから
より実態に近いインフレ指標となっているよ!
総合CPIの商品項目と寄与度
まずは、総合CPIの商品項目を細分化していきましょう。
以下の表は、総合CPIの主要項目と
それぞれが売上に示す割合(寄与度)を示したものだよ!
このデータは米国労働統計局が公開している、消費者物価指数データを参照しているよ!
主に、消費財、サービスに分けられます。詳細は以下の通りです。
詳細は、消費財(食品、エネルギー、自動車、衣類など)
サービス(住居費、医療、輸送など)に分けられるよ!
総合CPIを確認する際には、寄与度の大きな住居費、食品、エネルギー、自動車に注目することで、インフレ動向を確認することができます。
消費財その他、サービスその他の詳細には以下のようなものが挙げられます。
CPIは非常に重要な指標だから
前月から各項目にどのような変動があったのかに注目してね!
発表結果
消費者物価指数(総合)
以下に、消費者物価指数(総合)の推移と、前月比、前年比の変化率を示します。
総合CPIは昨年6月から下落を続けてきて、4.0%まで下落してきたね!
これは昨年の原油高の影響でエネルギー価格や、輸送コストが
跳ね上がったことが原因なんだ!
FRBの目標インフレ率は2%だから
CPIの視点では、目標達成はまだまだだと言えるね!
消費者物価指数(コア)
以下に、消費者物価指数(コア)の推移と、前月比、前年比の変化率を示します。
コアCPIは昨年から上昇を続けているけど
前年比では5.3%と下落しているし、直近は前月比で
0.4%以下の月が多く、インフレはまだ根強いね!
FRBの目標の2%を達成するためには
前月比0.2%程度のインフレが望ましいから
目標を達成するまでまだまだと言ったところだね!
食品
消費者物価指数(食品)の結果を以下に示します。
インフレ率は前月比0%成長が続いていたけど今月は加速したね!
CPIが下落傾向にあるなかでの一時的な反発か見極める必要があるね!
エネルギー
消費者物価指数(エネルギー)の結果を以下に示します。
インフレ率は基本的には下落基調が続いているね!
4月は上昇したけど、5月、6月と直近のWTI原油価格は下落しているから
6月は下落が予想されるね!これもいい傾向だよ!
コモディティ
消費者物価指数(コモディティ)の結果を以下に示します。
3月ごろまで落ち着いていたコモディティは
4月からインフレが加速しているよ!
2ヶ月連続で+0.6%はかなり強い伸びなので注意が必要だよ!
しかし、直近のコモディティ価格は落ち着いている中で
この伸び率には疑問が残るよ!
新車
消費者物価指数(新車)の結果を以下に示します。
新車のインフレ率は-0.1%とマイナス成長!
ローン金利の上昇で高額耐久財は
需要が落ちていることが読み取れるね!
中古車・トラック
消費者物価指数(中古車・トラック)の結果を以下に示します。
中古車価格は前月に引き続き4.4%と強い伸び!
しかし、マンハイム中古車価格指数が下落している中で
この価格上昇には疑問が残るよ!
衣類
消費者物価指数(衣類)の結果を以下に示します。
衣類のインフレの原因は、0.3%程度で落ち着いていることから
緩やかにインフレが沈静化する可能性が高いよ!
住居費
消費者物価指数(住居費)の結果を以下に示します。
住居費は、3月、4月と下落基調にありましたが、5月は再び加速!
CPI住居費の先行指標であるケースシラー住宅価格指数が暴落している
ことを考えると過度に悲観する必要はないよ!
輸送サービス
消費者物価指数(輸送サービス)の結果を以下に示します。
輸送サービスは航空機の運賃などですが、4月と比較し5月は加速しました!
旅行需要が旺盛なため、航空券の価格が上昇していることが要因かな
これは根強いインフレが残る可能性があるね!
まとめ
今回のCPIをまとめるとこうなるよ!
エネルギー、医療、新車に関してはインフレは沈静化に成功したと言っていいね!
ただし、住居費をはじめ、中古車、コモディティのインフレが加速しているのは
株価にとって非常にネガティブです。手放しで喜べるような結果ではありませんでした。
ただ、住宅費、中古車、コモディティに関しては、先行指標の動きと比較して
異常に強い値が出ていると言っていいので、時間の経過とともに
収束方向に反映される可能性があります。じっくり見極めていきましょう!
FRBの姿勢としては、コアのインフレ率が5.3%と目標を大きく上回っている
ことを材料に市場を牽制+利上げに踏み切る可能性があります
今後の態度としては、さらなる利上げも警戒しておくべきだと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
皆様の投資の参考、心の安定に繋がれば幸いです!
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