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本記事では、2024/1/11に発表される消費者物価指数(CPI)の見どころについて解説します。
投資助言、銘柄を推奨するものではありません。投資はよく調査し、自己責任で行なってください。
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消費者物価指数(CPI)とは
概要
米国の消費者物価指数(CPI)は、米国労働省労働統計局(BLS)が毎月公表する経済指標です。
米国の都市部で消費者が購入する財・サービスの価格の平均的な変動を測定するもので、インフレ率を分析するための最重要指標として、市場関係者からも注目されています。
CPIは、200種類以上の商品・サービスの価格を調査して算出されます。調査対象となる商品・サービスは、食料品、衣料品、住居費、光熱・水道費、交通・通信費、教養・娯楽費、保健医療費、その他の8項目に分類されています。
CPIの算出方法は、次のとおりです。
- 調査対象となる商品・サービスを、家計の消費構造に応じて、8項目に分類する。
- 各項目ごとに、ある時点(基準年)の価格を100として、その後の価格の変動を計算する。
- 各項目の指数を加重平均して、CPIを算出する。
加重平均の際には、各項目の消費支出額に応じて、重み付けを行う。
CPIは、品質の変化による影響を含まない純粋な価格の動きを測定するものであるため、品質の向上によって価格が上昇した場合は、CPIは上昇しません。
また、CPIは、米国の都市部で消費者が購入する財・サービスの価格を平均したものであるため、特定の世帯や地域の物価の動きを正確に反映しない場合があります。
米国のCPIは、2022年12月時点で、前年同月比8.5%上昇と、1981年12月以来の高水準となりました。これは、新型コロナウイルスのパンデミックによるサプライチェーンの混乱や、ウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰などが主な要因とされています。
米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ率を2%に抑制することを目標としており、2023年以降も積極的な利上げを実施していくとしています。
from BARD
消費者物価指数には、総合、コアの2つがあり、すべての項目を含んだものが総合、変動の大きい食料品、エネルギーを除いたものがコアです。
特に、コア消費者物価指数(以降CPI)は以下のように説明がされるよ!
コア消費者物価指数(CPI)は、食料品やエネルギーを除いた商品とサービスの価格変動を測定する指標である。
https://jp.investing.com/economic-calendar/core-cpi-56
CPIは消費者の視点から価格変動を測定する。
同指数は米国における購買傾向およびインフレの変動を測定する重要な手段であり、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で、注目している指標でもある。
同じく注目しているPPIは生産者目線のインフレ指標だけど
CPIは消費者目線でのインフレ指標だから
より実態に近いインフレ指標となっているよ!
総合CPIの商品項目と寄与度
まずは、総合CPIの商品項目を細分化していきましょう。
以下の表は、総合CPIの主要項目と
それぞれが売上に示す割合(寄与度)を示したものだよ!
このデータは米国労働統計局が公開している、消費者物価指数データを参照しているよ!
主に、消費財、サービスに分けられます。詳細は以下の通りです。
詳細は、消費財(食品、エネルギー、自動車、衣類など)
サービス(住居費、医療、輸送など)に分けられるよ!
総合CPIを確認する際には、寄与度の大きな住居費、食品、エネルギー、自動車に注目することで、インフレ動向を確認することができます。
消費財その他、サービスその他の詳細には以下のようなものが挙げられます。
CPIは非常に重要な指標だから
前月から各項目にどのような変動があったのかに注目してね!
CPIの過去データと予想
消費者物価指数(総合)
以下に、消費者物価指数(総合)の推移と、前月比、前年比の変化率を示します。