皆さんこんにちは!ひこぐまです!
今日はインフレ指標をレビューして
次回FOMCで利上げはあるのかについて解説します!
目次
はじめに
ひこぐまとは何者?
なぜ経済指標と企業決算が重要なのか
今日のテーマ
ひこぐまさん!
なんだか最近、インフレが加速してるとかしないとか
市場が賑やかになってるよ!
4月のインフレ率を示す数字が結構高かったから
市場はもしかしたら、利上げはまだまだ続く?と懸念してるね!
利上げが続くと何か良くないの?
利上げが続いたら、金利が上がってしまうから
株価は下落してしまうリスクがあるよ!
だから、みんなビビってるんだ!
株価下落。。。
せっかく、株価が上がってきて含み損が助かると思ったのに
金利は上がっちゃうの?教えてひこぐまさん!
結論
結論から言うと、6月のFOMCでは
利上げの可能性は低いと思うよ!
結論
- 6月FOMCで利上げが発表される可能性は低い
- 4月の物価指数が高かったのは一時的である可能性が高い
- 先行指標が下落の兆候を示している
- パウエル議長は銀行破綻問題により追加利上げは必要ない可能性に言及
インフレとは
まず、インフレとは何かについて説明するよ!
インフレとは「Inflation(インフレーション)」の略語で、モノやサービスの価格(物価)が継続して上昇することです。
たとえば、1個100円で販売されていた商品が、翌年には1個110円になっているようなケースがインフレです。インフレが起きると価格が上がり、同じ金額で同じ商品を買うことができなくなります。同じ金額で購入できるモノやサービスが減るため、インフレが起きるとお金の価値は相対的に下がります。
対して、モノやサービスの価格(物価)が継続して下落する状況がデフレです。デフレとは「Deflation(デフレーション)」の略語で、一般的には、不況でモノやサービスに対する需要が減少し、供給を下回ることで発生します。
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このように、ものの値段が上がる
つまり、お金の価値が下がってしまうことだよ!
でも、好景気を維持できるインフレは経済にとって
良いとされていて、中央銀行はこれを目指しているんだ!
良いインフレ
良いインフレとは、「好景気が続く状態の中で起きるインフレ」のことです。
経済が活性化して需要が増え、供給が追い付かなくなるとモノの価格が上昇し、企業の利益が増加します。企業の利益が増加すれば、従業員の給与が増加することに繋がるため購買力が上がり、消費が活発になります。
消費が活発になればさらに需要が増え、ますます商品の価格が上昇して企業の利益が増えるという好循環が生まれます。このような好循環が生まれるケースが良いインフレです。
良いインフレが起きている状況では、社会の中でお金が循環して景気が良くなる傾向にあります。好景気になると企業活動が活発になり、設備投資や給与アップなどが積極的に行われる結果、技術革新が起きたり生活水準の引き上げにつながったりする傾向があります。
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経済が活発→需要が増えて価格が上がる
→企業利益が上がる→従業員の給料が上がる
→購買力が上がる→売れる→設備投資が盛んになる
このような好循環が理想的なインフレです!
悪いインフレ
悪いインフレとは、原材料価格の高騰などで物価が上昇するインフレです。世界的な需給関係の変化や為替の変動などで輸入コストが上昇したり、生産者の減少などで供給が減少したりすることで、商品価格が上昇してインフレが起きるケースがあります。
インフレの原因が原材料価格の高騰である場合、需要が増えているわけではないため、企業の利益は増えません。利益が増えなければ従業員の給与も増えず、物価だけが上がるため購入できるモノやサービスの量が減ってしまい、実質的な所得が減って生活が苦しくなります。
このような悪いインフレを表す用語として「スタグフレーション」という言葉があります。「スタグフレーション(Stagflation)」とは「Stagnation(景気停滞)」と「Inflation(インフレーション)」の合成語で、景気が停滞しているにもかかわらず、世の中のモノやサービスの価格が全体的に継続して上昇することを指します。
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原材料高騰→物価高騰
→企業利益が増えない→従業員の給料が増えない
→購入できる物・サービスが減少→生活が苦しくなる
このような悪循環が悪性インフレです!
インフレと政策金利の関係
現在、米国で起きてるインフレは
金融緩和によるインフレと、原油高を背景としたインフレの
2つの要因があり、直近は落ち着いてきていますが
非常に高いインフレ率となっています
このインフレ率下落の要因として
FRBの金融政策が影響をしています!
以下は、FRBが発表した政策金利の推移です
このように、FRBが政策金利を2022/2から上げ始め
2022/6月にインフレ率(CPI)はピークをつけました
なぜ、政策金利を上げるとインフレ率は下がるのでしょうか
それは、個人・企業が融資を受ける際の利息が政策金利と直結するからです
特に、顕著なのは住宅ローンです!
住宅ローン金利は利上げ前の3%から倍以上の
6~7%となりました。これにより、住宅需要は落ち込み
支出の大半を占める住宅費インフレの下落が期待されます
実際に、住宅価格指数は下落し続けています!
このように政策金利を引き上げると
個人・企業が借金することに消極的になり
既に借り入れていたものの利子により
貯蓄が減少しますので、購買力が減少し、
インフレを抑制する効果があります!
ひこぐまさんこんにちは!
ここまでの話はわかったんだけど
じゃあ、政策金利はどこまで引き上げればいいの?
じゃあ、過去のインフレ率と
政策金利をチャートで比較したものがあるから
これをみてみよう1
青がインフレ率(CPI)、赤が政策金利だよ!
過去の傾向から見ると概ね政策金利が、インフレ率を
上回った時に、インフレは治る傾向があるんだ!
今は、どちらも同じくらいの水準なんだね!
インフレ率が治ってきてる!
この傾向があるから、FRBは利上げを減速させ
6月のFOMCでは、利上げを停止を示唆しているよ!
投資家はこれを注意深く見守ってるというわけ!
インフレ指標
消費者物価指数(CPI)
概要
消費者が購入する各種の消費やサービスの小売価格の変動を調査・算出した経済指標です。ある時点を基準に、同等のものを購入した場合に費用がどのように変動したかを指数値で表したもので、物価そのものの変動を測定することを目的としています。
https://www.daiwa.jp/glossary/YST1080.html
CPIというのは買った人の目線で、以前と同じものを買った時に
価格がどのくらい変動したかをみる指標だよ!
いくつか発表されるインフレ指標の中で一番早く発表されるから
注目度が一番高いんだ!
この指標を解説するとこんな感じだよ!
消費者物価指数(CPI)の概要
- CPIでウェイトが大きいのは住居費・食品・エネルギー・自動車
- 前年比は2022/6をピークに下落傾向
- 前月比は0.1~0.5%で原油価格に影響を受けているが平均は0.3%程度
詳細
前月比の平均が0.3%ということもあり
年率で換算すると3.5%程度にインフレは
落ち着いていることがわかるね!
では、ウェイトの大きな5品目の指数を見ていこう!
食品は2023年に入り上昇ペースが鈍化
前月比で0%という月も出てきて
現状、食品のインフレは治っています
エネルギー価格は2022/6をピークに下落
今も下値を切り下げ続けています
エネルギーのインフレは治っています
さらに、5月はWTIの原油先物価格が下落しており
一段の下落が見込まれます
自動車価格は2022/9をピークに下落
直近3,4月は中古車価格の上昇で上がっていますが
先行指標となるマンハイム中古車価格指数を確認すると
5月は再び下落に転じ、一段の下落が予想されます
CPIの最も大きなウェイトを占める住居費は
まだ、上昇し続けていますが、4月は上昇の勢いが低下
CPIの住居費は遅効指標で知られており、先行指標の
ケースシラー住宅価格指数は大きく停滞しています
住居費はここから一気に下落することが予想されます
上図のように、ケースシラー住宅価格指数が下落し始め
1年ほど遅れてCPI(住居費)が下落する傾向があります
直近、CPI(住居費)の上昇幅が鈍化していることから
CPIはさらに鈍化する可能性が高いです
生産者物価指数(PPI)
概要
生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格の変動を調査・算出した経済指標です。生産者物価指数は、全調査対象の物価動向を示した「総合指数」のほか、製造段階別(原材料、中間財、最終財)、品目別、産業別などさまざまな分類があります。
https://www.daiwa.jp/glossary/YST1170.html
PPIというのは生産者の目線で、商品はを販売した時に
価格がどのくらい変動したかをみる指標だよ!
いくつか発表されるインフレ指標の中で価格変動の傾向が
より早く反映されるから注目度が高いんだ!
これらのグラフを確認しても
生産者目線では、目標インフレ率である2%に
限りなく近づいており、消費者のインフレ率が
下落するのも時間の問題といったことが伺えます
詳細
詳細はこちらの記事をご用意しておりますので
ご参照ください!
個人消費支出(PCE)
概要
消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられます。
https://www.daiwa.jp/glossary/YST1992.html
PCEというのはCPIと同じく買った人の目線で、
価格がどのくらい変動したかをみる指標ですがCPIとの違いは
同じ商品ではなく、同品目の実際に買ったものの価格です
ん?
同品目の実際に買ったものの価格ってどう言うこと?
例えば、いつもはA社の卵を200円で買っていたけど
価格が300円になってしまったから、B社の250円の卵を買うとする
この時のPCEは200→300円で50%ではなく、200→250円で25%
という計算になるよ!
FRBはこのPCEの指標をもとに政策金利を決めると
言われているから、市場はこれが上昇したことで
かなりビビっていると言うわけ
詳細
各品目の前月比はこうなりました!
2023/aprを見てわかる通り
PCEは0.4%と高いですが、上昇を牽引した項目は
中古車、ガソリン・エネルギー、住居費と
CPIと同じでした。つまり、5月には一段と下落する
可能性が高く、5月PCEは鈍化する可能性が高いです
市場予想とFRBの見解
次に、市場の予想とFRBの見解を見ていくよ!
市場の利上げ予想
- 6月FOMCでもう一回の利上げがある
- その後は9月まで金利を維持する
- 11月に利下げが行われる
FRBの利上げ意向
- 6月のFOMCでは利上げは行わない
- 7月以降はデータに基づいて利上げを判断する
- 年内は利下げを行わない
このように、市場はFRBの意向よりもややタカ派です
つまり、先日のPCE上振れで利上げを予想していると言うことです
市場とFRBの意見が割れてるんだね!
これってどっちが正しいのかな?
ひこぐまの見解
私の見解はこうです
ひこぐまの利上げ見通し
- FRBは利上げを行わない意向+FOMC前のCPIは下落する可能性が高い→6月のFOMCでは利上げなし
- 7月以降はデータに基づいて利上げを判断→住居費の鈍化+PPI2.3%でCPIは大きく下落予想で利上げなし
- 年内は利下げを行わない→年内にCPIが2%を切らない限り利下げはなし
5月のインフレ指標が弱いことと住居費の鈍化が見込まれ
6月以降急激なインフレ鈍化となると思います
しかし、利下げに関しては失業率も低く、旅行需要も強いことから
米国民はキャッシュを持っており、景気は強く、利下げには時間がかかると思います
言い換えれば、6月から年末にかけては
利上げ停止、利下げ期待、景気好調と言う
非常に株価にはプラスな局面になると思います!
NASDAQ100, S&P500は最高値を目指す展開を予想しています!
まとめ
本日のまとめは以下のとおりです
結論
- 6月FOMCで利上げが発表される可能性は低い
- 4月の物価指数が高かったのは一時的である可能性が高い
- 先行指標が下落の兆候を示している
- パウエル議長は銀行破綻問題により追加利上げは必要ない可能性に言及
- ひこぐまの利上げ見通し
- FRBは利上げを行わない意向+FOMC前のCPIは下落する可能性が高い→6月のFOMCでは利上げなし
- 7月以降はデータに基づいて利上げを判断→住居費の鈍化+PPI2.3%でCPIは大きく下落予想で利上げなし
- 年内は利下げを行わない→年内にCPIが2%を切らない限り利下げはなし
- 6月からは利上げ停止、利下げ期待、景気好調で、年末までに指数は最高値を試す展開を予想
直近はAIブームに沸いており、本命の銘柄と
テーマ株として上昇している銘柄が散見されます
強いガイダンスを出した企業、それにより恩恵を受ける企業
中身はないけどテーマで上がっている企業をしっかり見極めて
AIブームを有効に活かしていきましょう!
おわりに
現在は逆業績相場から、利下げ期待で金融相場に入りつつあります
そこで、金融相場で上昇しやすい銘柄について解説した
資料もありますので、こちらもご参照ください!
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最後まで読んでくれてありがとうございました!
次回分もお楽しみに!
written by 管理人ひこぐま
以上